八木城は南丹市八木町の城山(標高330m)に築かれていたと伝えられる山城です。
八木町観光協会 八木城跡
現在確認される遺構の規模、東西約700m、南北約900mからは日本でも最大級の山城であることがうかがわれます。
戦国期丹波にあった氷上の黒井城(兵庫県丹波市)や多紀の八上城(兵庫県篠山市)と共に丹波三大山城のひとつと伝えられてきました。山中には石垣や曲輪跡、堀切など八木城跡をしのぶ遺構が残されています。
基本情報
名称/所在地/標高など
名称 | 城山(八木城跡) |
所在地 | 南丹市八木町八木西山 |
標高 | 330m |
標準タイム | 1時間30分 |
コース定数1 | 4~5(やさしい) |
アクセス
1.公共交通機関
最寄駅はJR山陰本線 八木駅(西口)
※登山口まで徒歩約15〜20分
※トイレは東口の1F(改札外)
2.車/バイク
最寄りの京都縦貫自動車道のICは
・京都方面:千代川IC、八木東IC
・綾部方面:八木中IC
3.駐車場情報
・八木春日神社駐車場(東回りコース)
・西山墓地駐車場(西回りコース)
※両駐車場(入口)は徒歩圏内です
登山コース
コース名 | 登り | 下り | 備考 |
---|---|---|---|
東回りコース | 35分 | 30分 | 初心者にオススメ |
西回りコース | 38分 | 33分 | 途中、妙見宮後に行く道あり |
・東回りコースは西回りコースより登頂に必要な時間も短いです。また登山道も比較的整備されているため、初めての方にはおススメです。
・西回りコースは経路の途中に「二の丸跡」や「姫の洞窟」、「城郭」があります。「足利義昭お迎え場」、「妙見宮跡」に向かうコースがありなど、見所が点在します。
・西回りコースは起伏に富んだ地形で尾根を歩く場面もあり、両コースを使って周回すればより楽しめます。
・上記以外に亀岡市からのコースがあります
・八木城跡は山城のため、登山口から山頂まで山道です。
・熊の目撃情報もあります。熊鈴などの対策をお勧めします。
・「火焔茸(かえんだけ)2」という猛毒キノコの発生情報があります。触ったり食べたりしないよう注意してください。
実際に登ってみた
活動データ
八木城跡(城山) / DAISUKE34さんの城山(京都府南丹市八木町八木)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
見どころ・魅力
山頂の眺望

眺望は悪くありません。またベンチが複数、木陰もすぐ近くあるので夏場の休憩にも問題ありません。
光秀の勝ちどき岩からの眺望

戦国時代末期、八木城を攻め落とした際に「明智光秀が勝どきをあげた」と伝わります。
ここからの眺め(八木町方向)は山頂よりおススメです。
山頂から数分の場所ですが、足場は少し悪いので注意が必要です。
どこかにつながりそうなコースがありますが、元(山頂)に戻ります。
姫の洞窟
西回りコースの途中に「姫の洞窟」があります。
真偽は不明ですが、「明智軍との合戦時に内藤一族の姫がこの洞窟から逃げた」と言われています。そんなロマン(?)の残る八木城跡(城山)です。
個人的にはどこにつながるのかラジコンなどで調査したい(中に入るはのイヤ)。

西回りコースの登山道の近くに龍興寺があります。
龍興寺は八木城主内藤家の菩提寺で、京都三龍(龍安寺、龍潭寺、龍興寺)のひとつです。
3月の梅園は特におすすめですし、それ以外の時期にも花が咲きます。あわせて参拝されてはいかがでしょうか。
登山・散策情報
コース状況
看板類は比較的豊富にあります。
本丸跡は山頂なのですぐにわかりますが、それ以外の遺構は知識がないと特定が難しいかもしれません。




コース上の倒木に注意
西回りコース上でコースを塞ぐような倒木がありました(2025年6月5日撮影)。
また同コースは軽く藪漕ぎなりそうな部分もあります。
※どちらも通行に大きな支障はありません。

東回りコース下山口の看板
西回りコースから登山、東回りコースで下山しましたが、東回りコースの下山道がわからず、若干、迷いました(私だけかもしれません)。

次回訪れるなら…
足利義昭お迎え場と妙見宮跡
西回りコースの途中から「足利義昭お迎え場」、「妙見宮跡」に行くことができます。
「妙見宮跡」の案内看板に危険個所がある旨の案内もあります。ご注意ください。
雲海の季節(晩秋から初春)
晩秋から初春にかけて「丹波霧」と呼ばれる深い霧がたびたび発生します。
南丹市内でも八木町は特に霧が深いため、雲海をはじめとした幻想的な霧の風景を見ることができます。
京都南丹市花火大会の鑑賞(9月末)
大堰川周辺で毎年9月末に花火大会が開催されます(2022年までは8月)が、眼下に見下ろす形での花火鑑賞ができます。
少なくとも下山時は暗闇の中の移動になります。また山頂にトイレがないこと、気温の低下などのリスクもありますのでご留意ください。
亀岡市からのコース
上記のコース以外にも国際広場球技場(亀岡市交流会館、天然砥石館)に駐車して登るコースもあります。南丹市からのコースよりも距離(時間)は長くなります。
参考情報
関連リンク
関連画像




